離乳食の卵について

3大アレルゲンの中でもアレルギーを持つ人が最も多いといわれる卵は、離乳食のどの段階から食べさせられるのでしょうか。卵を使った離乳食についてまとめました。

卵はいつから食べられる?

完全に火を通した卵黄を離乳中期から
離乳食の初期には鶏卵、ウズラなど一切の卵を食べられません。卵の食べ始めは完全に火を通した卵黄(ゆで卵の黄身部分のみ)からで、離乳食中期(およそ7~8か月頃)に与えてみます。

最初は耳かき1杯
初めて食べさせるときは、固ゆで卵の黄身を取り出し平日の午前中の離乳食で「耳かき1杯」程度の量を与えます。赤ちゃんに何も異変がなければ2日くらい様子を見て徐々に増やしていきます。離乳が進みたくさん食べられるようになっても卵の黄身は最大でも1個までとしましょう。

黄身を食べ始めて1か月で全卵にもチャレンジ
黄身を問題なく食べられて1か月ほど経過したら全卵にも挑戦してみましょう。やはり「耳かき1杯」の量を平日の午前中に挑戦します。離乳中期は全卵1/3個を限度とし、後期で1/2個、完了期で2/3個程度が目安です。

黄身よりも消化に時間のかかる卵白は体内に長くとどまる分アレルギーを発症しやすいのです。黄身の時は何ともなかったのに全卵を食べたとたんにアレルギー症状が出る赤ちゃんがたくさんいますので、全卵も細心の注意を払って慎重に進めます。アレルギー症状が出るかどうかの確認はその日だけにとどまらず、全卵を食べてから2日くらいはよく観察しておきましょう。

卵デビューに便利な固ゆで卵のレシピ

中までしっかり火か通らなかったり、途中で割れてしまったり……。調理の基本ともいわれる固ゆで卵は案外難しいものです。ここでは離乳食に使い際、黄身の取り分けに便利な固ゆで卵の作り方をご紹介します。

固ゆで卵レシピ
・卵:1個
・水:卵をゆでる鍋に入れて卵が隠れるくらい

1.鍋に卵がかぶるくらいの水を入れ卵と塩一つまみを入れ火にかける
2.沸騰したら弱中火にし、12分程度ゆでる
3.冷水につけて冷まし、殻をむく

水に塩(またはお酢でも)を入れると、万が一お湯の中で殻が敗れても白身が広がりません。いくつか同時に作って、黄身を少し取り出したら、残りの卵と一緒にみじん切りにして大人用サラダやサンドウィッチに使いましょう。赤ちゃん用の黄身に白身が混入しないように気を付けてくださいね。