離乳期を始める心構えやコツ

赤ちゃんの消化器官は未発達
母乳やミルクを飲んでいる時期の赤ちゃんは、消化器官がまだまだ未発達です。液状のものからしか栄養を吸収できないばかりか、固形物を十分に消化する力も備わっていません。赤ちゃんの命が体内に芽生えてから徐々に成長し、体外に出て呼吸できるようになるまで、およそ10か月かかりますよね。人間の器官が発達するには十分な時間が必要です。焦る気持ちが出てきたら、お腹の中で赤ちゃんが成長していったことを思い出し、時間がかかることを再度心にとめましょう。

焦らない、が何より肝心
〇か月になったから、もうみんな始めているから、そんな焦りを感じているママも多いことでしょう。上でも述べたとおり、人間の器官が成長するのはゆっくりなうえに、個人差があるものです。例えば髪が伸びるのが遅い人が、髪がすぐ伸びる人に対してあせったり、劣等感を持ったりはしませんよね。それと同じで成長には個人差があるのが当たり前。周りと比べるのではなく、その時その時の赤ちゃんに様子に応じて、焦らずに楽しく離乳を進めてください。

気楽にニコニコが合言葉
赤ちゃんは、すんなりと離乳食を食べるてくれる日もあれば食べない日もあります。大人だってなんとなく食欲がない日、お腹がすいて仕方がない日がありますよね。たとえ赤ちゃんが食べてくれない日があったとしても、どうか怖い顔を無理に食べさせようと躍起にならないでください。そんな日は「今日は食欲がないのかな」と割り切って、授乳やミルクに切り替えましょう。しっかり食べられる日が多いならそれで大丈夫です。ママがニコニコして離乳食の時間を過ごせば、赤ちゃんもきっと食べることを楽しいと感じてくれるでしょう。

市販品は手抜きではない
時々見かけるのが「離乳食は手作り!」という固い信念を持っている人。それはそれで間違ってはいません。ですが、何より大切なのはママの笑顔だということを忘れないでください。無理をしすぎず、疲れている時や楽をしたいときに市販品のベビーフードに頼るのは決して悪いことではありません。むしろ、新しい味の発見や献立づくりのヒントに味付けの再確認のためにも、市販品を使うのは長い目で見て有益と考えましょう。